CDRアナリスト/CDRテクニシャン活動

自動車事故の原因究明にはEDRデータを有効活用。ボッシュが認定したCDRアナリスト/CDRテクニシャンにお任せください。

EDR/CDRって、なんだろう

21世紀に製造されたクルマの多くに、EDR(イベント・データ・レコーダー)が装備されています。クルマが事故を起こすと自動的に衝突スピード、衝撃の大きさ、角度、アクセルを踏んでいたか、ブレーキを踏んでいたか、シートベルトをしていたか、自動運転を作動させていたかなどさまざまなデータが記録されます。そのデータを事故車両からパソコンに抜き出してレポート化することで、事故原因や責任の所在を分析できるツール&システムが、ボッシュのCDR(クラッシュ・データ・リトリーバル)です。

 

EDRでわかること、CDRでできること

事故の記録を取り扱う「CDRアナリスト/CDRテクニシャン」

EDRからツールを利用してCDRデータ取得した上で、レポートの分析を行うことができるのは、そのための講習を受け資格試験をパスしたスペシャリストに限られます。そのひとつであるボッシュ認定のCDRアナリストは、中立な立場でデータを抜き取り、解析し、レポートを作ります。そこで完成されたレポートは時に、民事/刑事に関わらず裁判で使われることもあります。

一方のボッシュ認定CDRテクニシャンは、データ抽出を専門に行うスペシャリストです。テクニシャンに関しては日本ではまだ従事者が少なく、必要に応じて迅速に事故処理に対応するための人材確保、環境整備が進められています。日本においては近い将来、およそ1000名のCDRテクニシャンが実務を担う計画になっています。

 

ドライブレコーダーではわからない事実が見えてくる

自動車事故に活用されるツールと言えば近年、ドライブレコーダーの普及が進んでいます。車両の前後、車内の様子まで画像として残された記録は、視覚的に事故時の状況を判断するための参考になりえます。それに対してCDRによってEDRから抜き出されたデータには、音や映像は記録されていません。

しかしその代わりにEDRは、事故時の衝突の勢いや、事故直前のクルマの走行状況、ドライバーの運転操作など多彩な情報を記憶しています。それは時に、単なる映像よりもはるかに雄弁に事故時の状況を物語ってくれる手がかりです。CDRアナリストは、CDRによってレポート化された記録を解析し、事故状況を明らかにすることができるスペシャリストなのです。

複雑怪奇な多重クラッシュ、モラルハザード案件でも活躍

多重事故など、複数台が複雑に絡んだ自動車事故の場合、責任の所在を明確にするのが非常に困難になってしまうケースは少なくありません。先にぶつかったのはどのクルマとどのクルマなのか、その後の衝突の連鎖がどのように起こったのか、を明確にしなくては、補償の問題などを解決することもできません。

そんな時もCDRなら、自車の速度変化や衝撃を受けた順番、方向などを判断できる可能性があります。また単独事故の場合などでも、事故の責任を隠すために証言を偽ることが考えられます。そうした、いわゆるモラルハザード案件についてもCDRで記録を解析すれば、真実を明らかにすることができるかもしれません。

ドライビングアカデミーの取り組み

ほとんどの乗用車にはEDRは装備されていますが、CDRにより第三者が抜き出せるようになっているクルマはまだ半数です。2022年7月からは法制化され、すべての新型車からデータを抜き出せるようになると予想されます。

北米では2012年9月から法制化され、いま北米で走っているほとんどの乗用車はCDRアナリストやCDRテクニシャンが抜き出せるようになっています。そのため保険のアジャスターは職を失い、代わってCDRアナリスト/CDRテクニシャンが活躍しているほどです。

そうした北米のトレンドに対して日本では、EDRデータの利用が広く認知されているとはまだ言えません。そのため当社は、自動車関連のジャーナリストを中心に在籍する11名がCDRアナリスト/CDRテクニシャン資格を取得。研究、研修、実務を行うとともに、メディアに関わる人材を生かしたさまざまなパブリシティ活動を通して、日本におけるEDRとCDRの積極的活用をサポートしています。

とくに実務面においては、保険会社や法曹関連組織などには所属しない「フリーランス」としての中立的立場から、EDRデータの取り出し、CDRレポートの解析、事故原因の検証レポート作成といった各種作業に対応します。

 

 

ドライビングアカデミー所属のCDRアナリスト

  • 菰田 潔   KOMODA.kiyoshi           2019/9合格
  • 萩原 秀輝  HAGIHARA.hideki          2020/7合格(CDRテクニシャン資格所持)
  • 池畑 浩   IKEHATA.hiroshi        2020/7合格(CDRテクニシャン資格所持)
  • 松田 秀士  MATSUDA.hideshi     2020/7合格
  • 諸星 陽一  MOROHOSHI.yoichi     2020/7合格(CDRテクニシャン資格所持)
  • 鈴木 直也  SUZUKI.naoya               2020/7合格
  • 高山 正寛  TAKAYAMA.seikan         2020/7合格(CDRテクニシャン資格所持)
  • 河野 達也  KAWANO.tatsuya           2020/7合格(CDRテクニシャン資格所持)
  • 山崎 元裕  YAMAZAKI.motohiro      2020/7合格
  • 神原 久   KAMBARA.hisashi          2020/11合格(CDRテクニシャン資格所持)
  • 堀越 保   HORIKOSHI.tamotsu       2020/11合格

CDRアナリスト/CDRテクニシャンに依頼するのは、どんな時?

事故に遭遇してしまった場合、警察や救急への連絡に続いて、まずは契約している保険会社に連絡するのが一般的でしょう。相手方との示談交渉が揉めることなくまとまるようであれば、CDRアナリストの出番はほぼありません。
 
けれど責任の所在や過失割合について揉めてしまった時には、より詳細な事故状況の検証が必要となります。そんな時こそ、EDRの記録が役に立つ可能性があります。すでに一部の保険会社ではCDRアナリスト資格を持ったスタッフを擁している場合もあり、さまざまな検証のため積極的にCDRを活用してもらえるかもしれません。

CDRアナリスト/CDRテクニシャンには、どうやって依頼する??

いっぽう、保険会社にCDRアナリストが所属していない、あるいは対応する時間がないケースも考えられます。また、なんらかの理由でオーナー自らが保険会社を介することなくEDRの記録を利用したいと希望した場合には、弁護士にCDRアナリストの利用について相談した上で、弊社ドライビング アカデミーに依頼していただくことをお勧めします。  

もしも弁護士のつてがない、という場合には、下のお問い合わせフォームにてご連絡ください。検証内容につき確認させていただいた上で、提携の弁護士事務所を紹介いたします。契約されている損害保険に弁護士特約がついていれば、費用負担の心配もいりません。

 

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